国内石油製品=11月4~8日:陸上ガソリン、割安玉の後退で底上げに
陸上ガソリンは底上げとなった。原油高や為替の円安が一服したため補助金は減額に転じ、補助金の増減に敏感な卸業者は次の商機待と、一線から退いた。需給面では三連休を終え、消費者の節約意識が再び強まっており、ガソリン小売販売は鈍化気味との声も。年末まで連休はなく、しばらく家計の支出は抑えられそうだ。関西の量販小売業者は1~8日のガソリン販売量が前年比10%前後落ち込んでいると伝えた。もっとも、前年は補助金制度の見直しで小売価格が毎週下がっていたため、消費者の外出意欲は相対的に高まった時期でもあった。千葉は週間比0.6円高の132.65円、阪神は同0.55円高の132.3円。
北海道や東北の寒冷地で気温低下、富士山で初冠雪などが観測されたものの、その後は気温が上がり、冬季商戦の盛り上がりは限定的だった。北海道では18日から冷え込みが増す予報も出ており、冬季商戦の盛り上がり具合も注目したい。
トリガー条項を巡り、政党間の駆け引きが報じられているものの、補助金制度は現時点で政府や関係省庁から新規のアナウンスはない。
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