原油・コンデンセート=11月25~29日:ADNOC、2月積みを契約数量どおり供給へ
中東 アブダビ国営石油(ADNOC)は26日までに、日本やインドのエネルギー企業をはじめとするアジアの長期契約者に対し、2月積みのアブダビ産原油の供給予定を通達した。ADNOCは各社から寄せられた船積み予定、いわゆるノミネーションに沿って、マーバンやダスなど各種の供給を行う。ADNOCは、マーバンのハブ油田などで11月から2025年3月の予定で修繕作業を実施しているが、少なくとも2月積みにおいて、長期契約者への供給は契約に沿った水準が保たれるようだ。シンガポールのトレーダーは「ADNOCは油田の修繕作業を小分けにすることで、長期契約者向けの供給に影響が出ない措置を講じている」と伝えた。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 1月積みのコンゴ産ジェノの供給は計7カーゴであることが判明した。ほぼ例月並みの水準となる。仏トタルエナジーズに計3カーゴ(各92万バレル)、英国を拠点とするペレンコ、米シェブロン、伊炭化水素公社(ENI)、コンゴ政府に各1カーゴの割り当てがある。12月積みのジェノは既報のとおり、中国国際連合石化(ユニペック)、タイの国営PTTや中国の独立系日照嵐橋石化(Landbridge Petrochemical)が購入していた。
南方 1月積みマレーシア産コンデンセートの商いでは、マレーシア国営ペトロナスが実施したムダとカケラワラの販売入札を、タイ石油公社(PTT)が落札した。この入札の締め切りは25日、有効期限は27日で、対象は1月22~31日積みムダと1月4~13日積みカケラワラだった。落札価格は明らかになっていないものの、「1月積みムダの落札価格は12月積みを上回った」(シンガポールのトレーダー)。PTTは、12月積みムダをCFRタイベースでDTDブレントに対して1ドル台のプレミアムで落札していた。
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