石油化学=11月25~29日:ブタジエン一段安、供給余剰で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも週を通じて軟調に推移した。主に原油相場安を受けた。ガソリンが冬場の不需要期入りしていることもあり、PXの供給には潤沢感が強まっているとの見方も聞かれた。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、このところ中国の石化メーカーから新規の誘導品設備向けの需要が見られている。ただ、週内の取引ではエチレンの相場が押し上げられるには至っていない。また、2025年の長期契約交渉では、このようなメーカーが長期契約でのエチレンの調達比率を引き上げようとしているようだ。
アジアのプロピレン市場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア着の市場では、中国需要家の買い気が後退しており、相場の基調が弱まった。2025年の長期契約の交渉が中心となっているなか、スポット取引が閑散となった。
東南アジア市場では、供給にタイト感がある一方、一部需要家が必要玉を買い終えていないなか、需給に引き締まり感がある。こうした状況下、相場の基調が強まった。
アジアのブタジエン相場は、供給余剰感から弱含みに推移した。東南アジア市場では、タイの石化メーカーが期近積みのカーゴを販売したと伝えらえた。川下の設備でトラブルが生じたことが販売の背景との見方が聞かれる。
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