石油化学=12月2~6日:ブタジエン小反発、供給余剰感の後退で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも小幅なレンジ内で推移した。主に原油相場の動きを映した。PX市場では、ガソリンが不需要期に入っておりミックスキシレンのガソリン向けの消費が落ちている。川下のポリエステル製品も需要期のピークを過ぎている。このため、需給の緩みが意識されやすい商況となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に動きはみられず。2025年の長期契約の交渉が続いており、スポット取引を手掛ける向きは限られた。長期契約交渉については、FOBベース、CFRベースともに、応札が締め切られ、応札価格の有効期限が切れたものがある。FOBベース、CFRベースともに、交渉が本格化しているのではないかとの見方が寄せられた。
アジアのプロピレン市場は静かな商況となった。北東アジア市場では、2025年の長期契約の交渉が継続しているなか、スポット商談が低調となった。東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社が12月積みの販売入札を実施した。
アジアのブタジエン相場は小幅高となった。アジア域外品の供給が減少するとみられることや、中国国内の相場が上昇していることから、北東アジア着の相場が堅調に推移した。2025年の長期契約交渉では、一部の韓国の石化メーカーが実施している販売入札が大詰めを迎えている。
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