原油・コンデンセート=12月2~6日:エクソンが3月着WTI購入
中東 2月におけるアルシャヒーンの船積み数量は、通常月に比べて日数が少ないこともあり、16~17カーゴと1月積みに比べ1~2カーゴ少なくなるものと見られている。一方、QEが入札を通して販売する数量は、1月積みと同等の5カーゴ程度になるとの見方が有力だ。アルシャヒーンの生産量自体に変化はないものの、QEから長期契約を通じてカーゴを引き取る長期契約者の一部が、割高感から2025年の契約数量を減らしている影響で、QEによる扱い量が1月以降、増加しているもよう。サウジアラビア産原油の商いでは、国営サウジアラムコと長期契約者の間で2025年における契約交渉が進んでいるもよう。1月積みの船積み要請、いわゆるノミネーションの提示期限が間近となっていることもあり、一部の契約者とは契約が合意に達しているものと見られる。シンガポールのトレーダーは「日本や韓国の長期契約者向けの2025年における供給量は、多くが2024年とおおむね同水準になったと見込んでいる。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 米国産原油のアジア向けの商いでは、米エクソンモービルが3月着のWTIミッドランド計200万バレルを同社のシンガポールの製油所向けに手当てした。売り手は米マラソン石油と豪州のマッコーリが各100万バレルを販売したようだ。価格はCFRベースでドバイ市況に対して3ドル半ば近いプレミアムだったようだ。また、韓国のGSカルテックスが3月着のWTI200万バレルを米シェブロンから購入した可能性も指摘された。さらに、タイのバンチャックが3月着のWTI100万バレルを手当てしたと伝えられたが、詳細は不明。1月積みアンゴラ産原油の商いでは、米エクソンモービルがキサンジュをDTDブレントに対して25セントのプレミアムで売り唱えていると伝えられた。
南方 2月積みパプアニューギニア産の商いでは、クツブの供給プログラムがまもなく確定する見通しだが、現時点で豪サントスもしくは米エクソンモービルが1カーゴを販売する見込み。一方、2月積みクツブの市場センチメントは需要減退を背景に弱気に傾くとの見方が広がっている。1月積みマレーシア産の商いでは、マレーシア国営ペトロナスがラブアンを新たに1カーゴ販売した。買い手や成約価格は現時点で明らかになっていないものの、このカーゴはDTDブレントに対して5ドル台のプレミアムで成約された可能性がある、とシンガポールのトレーダーはみている。
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