国内石油製品=12月2~6日:陸上ガソリン、前半商機の卸業者が売りへ
12月に入り、19日の補助金5円減額に合わせ、手持ち玉を整理したい卸業者からの売りが広がった。補助金の増減に敏感な卸業者は月前半を勝負どころとみているようだ。陸上ガソリンは千葉が週間で0.45円安の132.35円、堺が同0.65円安の132.25円。
西高東低の気圧配置が強まり、先週末は全国的に冷え込みが増した。8日の東京は今季一番の冷え込みを観測している。寒波はしばらく続くとされ、出遅れ気味だった灯油商戦が本格化しそうだ。気象庁が5日発表した1カ月予報によると、年明けまで全国的の気温は低めの見込み。
SS店頭では19日の補助金減額に合わせ、ガソリンや灯油、軽油の店頭価格に影響が出ると啓蒙ポスターも貼られ始めた。寒波襲来と補助金減額に向け、第2週はガソリンや灯油で仮需、ないしは実需の盛り上がりが予想されている。
一方で元売り各社はオーダー殺到による混乱を避けるため、12~18日にかけてオーダーの平準化を商社や広域系など複数に通知している。積雪による配送難などが重なった場合、スポット市況は瞬間的に振れ幅が大きくなる可能性もある。
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