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第55回 ~電車の大先輩、気動車さんです!の巻 (2014年1月10日)
あらお兄ちゃん、お帰りなさーい。
朝からいないなと思ってたらどこへ行ってきたの?
朝からいないなと思ってたらどこへ行ってきたの?
ただいま~
茨城県水戸市の隣にある大洗町に、あんこう鍋を食べに行って来たよ。
茨城県水戸市の隣にある大洗町に、あんこう鍋を食べに行って来たよ。
それはまたニッチねぇ・・・
この前、トロリーバスの話をしたでしょ?
うん、バスなのに電線から動力を得ている珍しい乗り物よね。
今回はそのトロリーバスとは逆の乗り物に乗ったんだよ!
これ見て!
これ見て!
え、普通の列車・・・かしら?
そう、レールの上を走る、一見電車だけど、みて、電線がないんだ。
実際はバスに乗っているみたいなエンジン音がするんだよ。
実際はバスに乗っているみたいなエンジン音がするんだよ。
あら、これは燃料が動力の『気動車』というものね。
よくあるものじゃない、お兄ちゃん。
よくあるものじゃない、お兄ちゃん。
え、そうなの?
気動車は普通にあるんだね?知らなかったなぁ・・・
気動車は日本では明治初期からあったのよ。
石炭を燃料とした蒸気気動車やガソリンを燃料としたガソリン動車もあったのだけど、
現在は、熱エネルギーの効率性と安全性が一番優れているという点で、
日本のほぼ全ての気動車がディーゼルエンジンを搭載しているの。
石炭を燃料とした蒸気気動車やガソリンを燃料としたガソリン動車もあったのだけど、
現在は、熱エネルギーの効率性と安全性が一番優れているという点で、
日本のほぼ全ての気動車がディーゼルエンジンを搭載しているの。
ふうん。実は気動車って、僕は見たことがなかったよ。
都市部では1970~80年を境に、主要な幹線が電化へと進んでいったのよ。
電化は技術革新のスピードや経済性という点で、気動車は電車に比べて少しずつその数を減らしてきているのが現状ね。
電化は技術革新のスピードや経済性という点で、気動車は電車に比べて少しずつその数を減らしてきているのが現状ね。
へぇ!ディーゼルということは、やっぱり燃料は軽油かな?
そうね、ディーゼルエンジンには一般的に灯油、軽油、重油が使用可能よ。
でも、自動車や船舶に比べ、気動車のディーゼルエンジンの技術革新はまだ進んでいなくて、排気という観点から、環境への悪影響が指摘されているわ。
でも、自動車や船舶に比べ、気動車のディーゼルエンジンの技術革新はまだ進んでいなくて、排気という観点から、環境への悪影響が指摘されているわ。
環境といえば「バイオディーゼル」って言葉も最近良く聞くけど?
そうね!熊本のJR三角線や兵庫の北条鉄道は、廃油から作られたバイオディーゼルを燃料とした気動車を数年前から実験的に運行しているわ。
他にも自動車などでは燃料電池が注目されているよね。
そうよ、山梨~長野県のJR小海線が、燃料電池とディーゼルエンジンを2つ使った、世界初のハイブリッド電気式気動車を実験的に操業しているのがいい例ね。
気動車1つとってもエネルギーや、技術など様々な観点があるんだね。
さあ、お兄ちゃんは次、どんな乗り物に乗るのかしら?
段々ハードルが上がってきてるね汗
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