第79回 ガソリン自動車の未来は？ ～の巻(2017年8月30日)
リミー、イギリスやフランス政府が、2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止するっていうニュース聞いた？
私も驚いたわ。自動車と言えばガソリンや軽油で走るのが常識じゃない。最近では電気自動車や水素自動車が少しずつ広まってきているけれど、まさかガソリン車やディーゼル車が禁止されちゃうなんて。
2040年なんてすごく先の話のように聞こえるけれど、いまから23年なんてきっとあっという間だよ。その時に向けて、これから電気自動車なんかがすごい勢いで普及するんだろうね。
日本ではまだ、ガソリン車やディーゼル車の販売禁止なんていう動き出てきていないと思うけれど、自動車業界では先を見据えた対策がどんどん進んでいきそうね。
これもニュースで見たけれど、日本の大手メーカーであるトヨタ自動車とマツダが電気自動車の共同開発に向けて資本提携を決めたようだね。
トヨタ自動車はこれまで、燃料電池車が次世代の車と位置付けてきたと思うのだけれど、これからは電気自動車にも力を入れていくことになるのね。それに、世界の自動車業界ではこれまで、欧州、米国、日本、それに韓国あたりのメーカーが世界市場でしのぎを削ってきたけれど、電気自動車の分野では中国やインドのメーカーも開発に力を入れているようね。
従来の自動車の心臓部であるエンジンの開発には高度な技術力が必要だったけれど、それに比べると電気自動車への参入はハードルが低いっていうことも聞いたことがあるよ。
ところで、日本ではどのくらい電気自動車って普及しているのかしら。
一般社団法人次世代自動車振興センターのまとめによると、2015年度末時点で乗用車の電気自動車は6万2,134台(推定値)。まだまだ少ないように感じるけれど、5年前は1万3,266台だったんだ。イギリスやフランス政府の決定、大手自動車メーカーの共同開発といったニュースが、普及に追い風になりそうだね。
電気自動車や水素自動車が普及すると、逆にガソリンや軽油の需要が減ってしまうことになるわね。資源エネルギー庁が4月に発表した2017から21年度の石油製品需要見通しによると、21年度の国内のガソリンの需要見通しは4,705万キロリットル余。15年度実績から11.5%も減少すると考えられているのね。でも、新しいニュースが次々に伝えられているから、このペースがさらに加速するかもしれないわ。
僕はアクセルを踏み込んだときのエンジン音、すごくかっこ良くて好きなんだけどな。電気自動車になるとまた違った趣があるのかな。どんな時代が来るのか楽しみだね。
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(文：二川 )
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