第99回 便利さってどこまで我慢できる? ~の巻(2018年6月13日)
うさりん、またジュース買ってる。
あ、かめりん。こう暑いと、どうしても我慢できなくて。
今、冷たいジュースを飲んでいるそのストロー、なくなるかもしれないって知ってた?
どこでも手軽に飲めて便利なのに、といいながら、これはたまにやってくるあれだね、プラスチックごみの話。欧州連合(EU)は5月28日、一部の使い捨てプラスチック製品について、禁止する新しいルールを欧州議会に提案したんだよね。 http://europa.eu/rapid/press-release_IP-18-3927_en.htm
そう。ご名答。
実は、「第90回 ~ごみを出さずにポイ捨て撲滅!?」からも、チェックしているんだよねぇ。EUは1月にプラスチック戦略を採択した後もいろいろな話し合いをしている。
そうそう。プラスチック製の飲料用ストローのほか、フォークやスプーンなどプラスチック製品の一部について、流通を禁止する方針が盛り込まれているのよね。
いつまでに実現するかというのは書かれていないみたいだから、これからの課題だね。一方で、プラスチック製の飲料用ボトルは2025年までに回収率90%達成を求めている。ストローに関しては、英国やアメリカの一部の州でも禁止の方針を示しているよ。
中国が廃棄物の輸入禁止を打ち出してから、プラスチックごみが一躍注目を浴びているけれど、使わずに済ますことができるものは減らして、作ったものはきちんと処分、再利用できるものはリサイクルして、再資源化することが大事だよね。
回収しても中国に輸出できなくなったため、港でプラスチックごみが積み上がっている、というニュースをみても、回収するだけでリサイクルしないんじゃないか、と早合点してはいけないよね。
早合点はうさりんの得意技だけどね。6月にタイの海岸に打ち上げられたクジラの胃からはおよそ80枚のレジ袋、これを含むプラスチックごみ8キログラムが見つかったわ。リサイクルが難しくても、少なくとも、ポイ捨てはしちゃいけない。
わかってます。きちんと、お店のごみ箱に、紙、プラスチックにわけて捨てました。自動車なんかの省エネは、燃費やコストに直結するから気にする人が多いけど、省資源やリサイクルは手間がかかるからか、気にしない人も多い。それでも使い捨ての便利さだけを求めていたら、ゆくゆくは自分たちが生物の住めない世界にしてしまうかもしれない、という危機感を持って行動することが大事だね。
環境をどれだけ破壊したかわかりやすいように、その分のコストを人間たちに請求してあげようかしら。
うわ、かめりん、なんか腹黒い。
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(文:北村 )
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