第100回 1次・2次エネルギーって何だろう? ~の巻(2018年6月27日)
うさりん、目の下がクマだらけだよ。
サッカーワールドカップのテレビ観戦で夜更かししちゃって。
まだ1次リーグだけど、目が離せないよね!・・・ところで1次といえば、この講座で扱っているエネルギーも【1次エネルギー】と【2次エネルギー】に分けられるのを知っているかな?
はじめて聞いた。【やさしいエネルギー講座】は今回で100回目になるというのに、まだまだ知らないことだらけだね。
1次エネルギーというのは、原油、天然ガス、石炭といった化石燃料や、原子力発電の燃料に使うウランのように自然界から直接採取できるエネルギーのことだよ。最近はあまり使われないけど、薪や木炭も1次エネルギーに含まれるね。
自然界のエネルギーという意味では、最近よく聞く太陽光や風力、水力、地熱といった再生可能エネルギーも1次エネルギーに入るんじゃない?
その通り。ちなみに再エネは化石燃料なんかと違って【持続的に利用が可能】という意味で【再生】と呼ばれているから、荷車を引く牛や馬なんかも広義の再エネと捉える人もいるようだよ。
ということは、かめりんも人力車の動力として活用すれば、立派な再生可能エネルギーになりそうだ
僕が動力じゃ効率が悪いでしょ!エネルギーは効率的に使わないと。ってことで、1次エネルギーを消費者が効率よく利用できる形に変換、加工したものを2次エネルギーと呼ぶんだ。具体的にはガソリン、灯油、軽油などの石油製品、都市ガス、電気、熱、コークスなんかが該当するよ。
確かに1次エネルギーをそのまま使うのは難しいよね。原油や石炭を直接渡されても困っちゃうよ。
だよね。そこで製油所で原油をガソリンや灯油に加工したり、発電所で天然ガスや石炭を電力に変換したりして、1次エネルギーの大部分を利用しやすい2次エネルギーに変えているんだ。ちなみに、日本では1次エネルギー量の供給を100%とした場合、実際に最終消費されるエネルギーは67%程度に留まっている。
残りの約33%はどこにいくの?
1次エネルギーから2次エネルギーへの変換で、どうしても一定の変換ロスが生じて、利用されないまま消失しちゃう。電気の場合、送電時に発生するロスもあるよ。
ロス、ロスなんて言うから、大会終了後の【ワールドカップロス】が心配になってたよ。
まったく。心ここにあらずだね。ただ、【やさしいエネルギー講座】はこれから決勝リーグを控えるワールドカップ同様、まだまだ盛り上がっていくよ。今後の展開に乞うご期待!
【お知らせ】 このコーナーに対するご意見、ご質問は、下記まで 電話 03-3552-2411 メール info@rim-intelligence.co.jp |
(文:西江 )
「やさしいエネルギー講座」から出題!
次のうち、1次エネルギーに含まれないのは?
正解と思ったボタンを押してみよう。
エネルギーの知識をさらに深めたい人は、一般社団法人日本エネルギープランナー協会の検定に挑戦してみよう!
(リム情報開発は、一般社団法人日本エネルギープランナー協会を応援しています)