第105回 ~記録的な猛暑なのに、節電要請がなかったのは夏バテのせい?? ~の巻(2018年9月5日)
9月に入り、やっと暑さが落ち着いてきたね~
そうね~あたしなんか、今年の夏はエアコン付けっぱなしだったわ!
そういえば、かめりん、記録的な猛暑だったというのに、政府が節電を呼びかけることがなかったのは、なぜか分かるかい?
お役所の人も夏バテでボケてたのかしら?
ハハハ。
冗談はさておき、気になってたわ。それは…2011年の大震災以降、原子力発電所をほぼ全面ストップしているにもかかわらず、電力が足りているのは、…太陽光発電が支えているのではないかしら?
そうだね~固定価格買取制度(FIT)で急速に普及した太陽光発電が、真夏のピーク電力需要を支えているのは間違いないだろうね。もう一つは、震災を機に国全体で節電意識や省エネの取組みが広がり、電力需要が減ったというのも一因だと思うよ。
そういえば、震災以降、うちの蛍光灯をLEDに変えたのよ。少しでも節電につながればいいなと思って。
やっぱりかめりんはえらいね!僕も省エネは大切だと思うよ。エネルギーの生産量を増やすより、まずは省エネに知恵を出して努力すべきだと思う。話がズレたけど、3つ目は各電力会社の融通が支えているのは間違いないね。
融通?
うん。北海道から九州までの沖縄電力を除く大手9電力会社が、それぞれ電力を売ったり、買ったりし合うことを「融通」と言うんだ。直近で言うと、 7月18日、関西電力は猛暑の影響で電力の需給が逼迫したため、電力広域的運営推進機関を通じ、午後4~5時に100万キロワットを融通してもらったんだ。
そうなんだ!安定供給のために電力会社が融通しあってるんだね。
うん。電気事業法28条では「広域的運営による電気事業の総合的かつ合理的な発達に資するように(中略)、相互に協調しなければならない」と定めていて、電力不足時に相互に電力融通するのは電力会社の責務であるんだ。
なるほどね。密かにこんな猛暑なのになぜ節電要請がないんだろうと思ってたけど、太陽光発電、電力需要の減少、融通・・・謎が解けてすっきりしたわ!ありがとう!
記録的な猛暑で暑い夏だったけど、スーパーボランティア尾畠さんの話や今年甲子園で準優勝した「雑草軍団」金足農業高校のホットなニュースで胸も熱くなる夏だったね!
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(文:林 志穂 )
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