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第108回 ~営農型太陽光発電とは? ~の巻(2018年10月17日)

うさりん。ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)って知ってる?

初めて聞いた。太陽をシェアするの??

違う違う。農地を作物と太陽電池でシェアするんだ。

畑で作物を作りつつ、太陽光発電するってこと?

その通り。地上3メートルのほど高さに架台で太陽電池を設置して、太陽電池の下で作物を育てる。もちろん、完全に日陰になったら生育しないから、太陽電池は隙間を開けて作物が一定の日照量を確保できるように設置する。

少しでも日陰があったら、作物の成長速度が鈍るんじゃない?

育てる作物をちゃんと選べば大丈夫。植物の中には、多少日射量が減ったところで、光合成できるものが結構ある。それどころが、収量が増えるケースすらあるんだって。

本当に?!・・・当然、太陽光で起こした電気は再生可能エネルギーの固定価格買取り制度(FIT)の買取り対象になるよね。つまり、ソーラーシェアリングを始めれば作物の売却益に加えて、売電収入も得られる。まさに一石二鳥の仕組みじゃないか。

農業に安定収入が見込めるようになるから、地域の農業振興や、過疎化対策としても有効なんだ。安定収入があれば若者の就農が増えて、都市部への人口流出が減るかもしれない。

一石三鳥にも、四鳥にもなりそうだね。ソーラーシェアリング向きの作物ってあるのかな。

お茶、お米、サツマイモ、キャベツ、白菜、ネギ、いちご、ブルーベリーとかいろいろあるよ。にんじんも向いてるみたい。

僕はにんじんに目がないんだ・・・!ソーラーシェアリングに俄然興味が湧いてきたぞ。お金がもらえて、にんじんも食べ放題!

始めるには農地の転用申請が必要だけどね。すでに1,200カ所以上で認可が下りて、実際にソーラーシェアリングを成功させた事例も増えているんだ。

僕もすぐ申請しないと!まずは用地の確保からだ。忙しくなってきたぞ。かめりん、また今度!

・・・完全に欲に目がくらんでるな。

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(文:西江 )
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