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第114回 ~レジ袋がタダじゃなくなる!? ~の巻(2019年1月23日)

かめりん、大変だ!

どうしたの?

コンビニのレジ袋が、タダじゃなくなるかもしれないんだって!

ああ、小売業におけるプラスチックの使用削減戦略のことね。去年の10月に環境省が審議会でレジ袋有料化の義務化に向けた案を出したのよ。プラスチックの使用削減は世界的な流れで、現在、いろいろ議論されているわよ。

もう、知ってたの?

もちろんよ。私にとっては生死をかけた大事な問題なんだから。現在、日本は、レジ袋を有料化することで、消費量を減らそうと国を挙げて努力しているの。早ければ2020年にレジ袋が有料化されるのよ。

そもそも、この背景は何なの?

この流れが強まった理由はいくつかあるの。一つは「省エネ」ね。うさりんも知っているように、レジ袋の原料は原油なの。このため、レジ袋の消費を減らすことで、原油の消費量を減らすという省エネを目指しているのよ。

ほかにも理由はあるの?

これには、海など生態系を守るためでもあるのよ。これについては…これについては……うわああああん!

かめりん、どうしたの!?急に泣きだすなんて、どうしたの!?

うわああん! 今、多くの仲間のウミガメたちが、レジ袋のせいで死んでいるのよ!

え、どういうことなの!?

ウミガメが、海に捨てられたレジ袋を好物のクラゲと間違って食べてしまっているのよ。プラスチック製の袋は胃の中で分解されないから、新しい餌が食べられなくなって、餓死してしまっているのよ! うわああん。

そ、、、それで、「私にとっては生死をかけた大事な問題」って言ってたんだね。

そうなの。とにかく、これらの問題を背景に、レジ袋の有料義務化がすすめられているの。海外ではすでにオランダやインドネシアなどで有料化が決まっているし、フランスでは使用そのものが禁止されているわ。

日本でも、すでに多くの人が自主的に「マイバッグ」をスーパーやコンビニで使っているよね。さらに、有料化が義務になれば、この動きはさらに広がることが予想されるね。

うん。そうなると思うわ。ただ、有料化に問題がないわけではないのよ。コンビニやスーパーでの売上が減少することや、消費者の家計を圧迫するという懸念もあるの。

なるほど、だからこそ、今まで有料化ができなかったんだね。

そのとおり。いずれにしても、国民全体がコスト増加という形で負担して、環境に取り組む必要があるわね。

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(文:橋本 )
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現在、環境省が目指している使い捨てプラスチックの削減戦略でのレジ袋の有料化。早ければ何年に実現?

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