第119回 ~石油ってなに?! ~の巻(2019年4月3日)
かめりん、いきなりだけど、「石油」っていったい何だろう?
私たちの生活に欠かせないものだけど、説明しようとすると難しいわ。
確かに一言では説明できないね。じゃあ、一文字違いの原油と石油の違いって何だろう?
えっと。簡単そうですか急に答えられないわ。
石油は、自然の中で出来た燃える鉱物油と、それを精製した製品の総称を指すんだ。このうち特に、地中から取り出したままの状態のものを原油と呼んでいるよ。
原油がすべてのもとになるのね。
原油にもいろいろ種類があって、最近話題のシェールオイルもこの仲間に入るよ。それに、コンデンセート、タールサンドなども原油の仲間だね。
じゃあ、原油を精製した製品には、どういうものがあるのかしら。
かめりんもよく知っている通り、自家用車に使うガソリン、冬場の暖房用の灯油、それからトラックやバスの燃料になる軽油も石油製品だね。それから、ガソリンを作る際の材料となるナフサやリフォーメートは半製品と呼ばれているよ。ナフサはプラスチックや化学繊維の原料にも使われているね。ただ、半製品は私たちの目に触れうることがないから、ちょっと謎めいているよね。あと、原油を精製する過程で副産物として得られるLPガスやアスファルトなどは準石油製品というんだ。
石油には本当にいろいろな種類があるのね!
ところで、そのもとになる原油には、産地によって300種類ほどあると言われているんだ。日本は輸入量の8割以上を中東の国々に依存しているのは知っているかな?
え!8割?一極集中なのね。それだけ中東に依存しているのは、日本経済にとってはリスクがあるんじゃないかしら?
いい指摘だね!我が国もそのリスクを減らすため、輸入先の多様化を図っているよ。
石油の種類、原油の産地など、まだまだ知らないことがたくさんあるわ。難しい用語やカタカナがたくさんあって理解するのは難しそうね。リム情報開発が初心者向けに発行しているガイドブック【やさしい石油精製の本】で勉強してみるわ!
僕も一冊買ってみるよ!
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(文:方 友明 )
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