第124回 ～化石燃料って何だろう？ ～の巻(2019年6月19日)
これまで「化石燃料」って言葉が何度か出てきたけど、なぜ石油、ガス、石炭を化石燃料って呼ぶんだろう。
ザックリいえば石油、ガス、石炭は大昔の生物、植物が化石化して出来た燃料だからよ。
化石化！となると、化石燃料の正体は生物の遺骸、枯れた植物ってこと？
その通り。化石燃料は生物の遺骸、枯れた植物が海底、湖底などに堆積し、そのまま地中に埋もれ化石化し、これが地圧、地熱で何万年、何億年と熟成され化学変化し生成されたものと言われているのよ。
すっかり地球から勝手に湧き出るものだと思っていたよ。地球内部でつくられて、マグマが地表付近まで運んでくるなんて話を聞いたこともあったから。
化石燃料の由来は諸説あるからね。ただ、今は生物、植物の化石説が最も有力視されているわ。
なるほど～。石油、ガス、石炭はそれぞれ何の化石からできているのかな。
石油(原油)はプランクトンなどの生物、石炭はシダなどの植物なんだって。ガスは原油が地熱で熱分解され、生成するといわれているよ。
ところで、最近は「脱化石燃料」という言葉をよく聞くね。化石燃料を燃やすと生じる二酸化炭素(CO2)が、地球温暖化の要因とされているから。
ダイベストメント(投資撤退)という言葉も市民権を得ているわ。
温暖化防止の観点から、石油会社や電力会社など化石燃料を扱う企業への投資を控えようとする動きだね。国内外のエネルギー企業も脱化石を打ち出すところが相次いでいる。
ただ、海外のエネルギー大手は、化石燃料に対する逆風を緩和するため、水面下で巨額を投じロビー活動を展開しているとの調査結果もあるわ。
う～ん、化石燃料を取り巻く環境ってフクザツ……。
エネルギープランナーとか、エネルギーを体系的に学ぶ検定もあるから、うさりんも興味があれば一度勉強してみたら？
こう見えて結構忙しいからなあ……。
……うさりんが勉強し始めるのを待ってたら、私が化石になっちゃいそう。
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(文：西江 )
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