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第129回 ~コジェネって? ~の巻(2019年8月28日)

ねぇ、うさりん~「コジェネ」って聞いた事ある?

「コジェネ」は聞いた事ないね。何の話?

コージェネレーションの略で、簡単に言えば電気と熱を両方供給することなんだ。天然ガス、石油、LPガス等の化石燃料で発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムのことなんだ。

発電した際に出る熱を利用するシステムってこと?

そういうこと。エンジン、タービン、燃料電池等の方式で電力を作り、その際に生じる排熱は給湯や暖房に利用するんだ。

すごいシステムだね~これこそ一石二鳥だね!…

熱エネルギーの主な供給源には、石炭やガスなどの化石燃料と電力、そして太陽熱、バイオマス地中熱などの再生可能エネルギーがあるけど、現在一番使われてるのは化石燃料だね。

今後、低炭素化を進めていくには、化石燃料由来の熱を、さらに効率化していく必要があるね。

うん。排熱を利用すれば、電気と熱を合わせたエネルギー効率を7割から8割ほど向上させることができるからね。うさりん、ところで「エネファーム」は聞いたことあるよね?

うん、テレビなどのメディアのCMは良く見かけるけど、詳しくは分からないね。

エネファーム(ENE・FARM) は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称なんだ。発電したときに発生する熱もエネルギーとして利用できるから、省エネ効果抜群!!!

確かに2011年の東日本大震災以降、エネルギー供給のあり方が見直されているよね。災害時の利便性の面からも分散型電源の役割が重視されてるしね。

そうだね。でも「コジェネ」を普及させるにはまだまだ道のりは長そうだよ。

どうしてなの?やはりコストの問題かな?

まずはエネファームの低コスト化、またコジェネで発電した余剰電力の売電問題も大きいね~さらにはコジェネに必要な業務用と産業用燃料電池の普及が進んでいないことも問題だね。

そっかそっか。なんか、再生可能エネルギーが抱えている問題とほぼ同じなんだね。

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(文:林 志穂 )
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