4日 原油は下落、米金利が上昇、需給面でも弱材料散見
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は先週末終値と比べ45セント安の73.62ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同55セント安の78.33ドル/バレルとなり、下落している。 4日アジア時間午前の原油相場は軟調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、市場では複数の弱材料が意識されているという。アジア時間に米金利が持ち直し、為替はドル高に振れている。金利は先週大きく下がった反動とみられ、リスク資産の原油が売りを浴びているほか、ドル建て商品にも割高感も生じている。 加えて、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」による協調減産が「想定以下にとどまった」(上野氏)。さらなる協調減産は難しいとの見方が広がっており、相場を圧迫している。 先週金曜に発表された11月の米国ISM製造業景況指数も振るわず、需要面でも弱材料が浮上している。上野氏はOPECプラスの会合が終了したことを考慮し、「市場の関心は需要サイドに移っている」と付け加えた。 日経平均株価は先週末比250円4銭安の3万3,181円47銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.61円と、先週末17時時点(148.29円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):170.13(↓1.54)
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