石油化学=2月24~28日:オレフィン全般売り控え、韓国デサンで停電
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は原油安を受けて週半ばに大きく下げる場面がみられた。PX相場については、川下のポリエステル製品において中国正月明け後の生産活動に強さがみられないとの声も聞かれた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は小幅強含んだ。エチレンの減産や設備の定修により供給が引き絞られている。これに加え、韓国のデサンで2月25日に発生した停電の影響で、ロッテケミカルおよびLG化学のナフサクラッカーや誘導品設備が停止し、品薄感に拍車がかかった。こうしたなか、中国着が910ドルで成約されたとの情報も寄せられた。
アジアのプロピレン市場は様子見ムードが中心となった。
北東アジア市場では、韓国のデサン地域で停電が発生したことを受け、ロッテケミカルとLG化学のナフサクラッカーおよび誘導品設備ともに稼働を停止した。このうち、LG化学の再開が長引く可能性があると聞かれる。こうした状況下、同社の再開状況に注目が集まっている。
北東アジアのブタジエン市場では、週前半に韓国のロッテケミカルとLG化学のナフサクラッカーなどの設備が停止したため、需給への影響を見極めようと様子見ムードが強まった。中国国内のブタジエン相場は反発した。韓国の設備停止を受けて供給懸念が浮上したほか、これまで相場が下落していたため割安感から売り気が後退した。
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