分解軽油

ブンカイケイユ

英語:
Light Cycle Oil
別称:
LCO
減圧軽油や残油を原料に、主としてガソリンや中間留分を製造するプロセスとして流動接触分解(FCC)装置があるが、同プロセスの製品のうちガソリンより高沸点の留分は循環油または分解軽油と呼ばれる。分解軽油のうち軽質な留分(沸点範囲 220~430 ℃程度)は流動点が低く、中間留分製品とすることができるため、分解軽質軽油として留出される。これを、ライト・サイクル・オイルと呼ぶ。
ただし、セタン価はFCC原料油や運転条件によって異なるが、大体 20~30 前後と低く、色相安定性もあまり良くないため、ディーゼル軽油とするにはさらに水素化精製などの後処理が必要である。