インドネシア=1~6月期の原油輸入が前年比35%縮小
インドネシアの国営石油ガス会社プルタミナはこのほど、同社による今年1~6月期の原油輸入が日量22万バレルとなったと発表した。前年同期に比べ約35%減少した。国産原油の調達を増やしたことが影響した。 インドネシア政府は1年ほど前に、国産原油の国内消費を優先する政策を選択した。インドネシア原油は多くが権益を持つ海外大手企業により販売されているが、政府は昨年からこれら企業に対しプルタミナへの販売を優先するように通達した。こうした政府の措置は石油の輸入依存を縮小することで石油製品購入の国庫負担を軽減する狙いがある。インドネシア通貨ルピアはここ数年、主要国際通貨に対し弱基調が続いており、ドルで決済する必要のある石油輸入額が自国通貨ベースで大きく拡大している。インドネシア原油は現時点で日量77万5,000バレルほどの生産があるといわれている。
|
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.