シンガポール=シェル・ブコム製油所の精製能力半減へ
英蘭エネルギー大手ロイヤル・ダッチ・シェルのシンガポール現地法人シェル・シンガポールはこのほど、将来的に同社ブコム製油所(日量50万バレル)の精製能力を半減する計画であると発表した。ロイヤル・ダッチ・シェルが2050年をめどにゼロエミッション(全体として廃棄物を排出しない状態)のエネルギー企業となることを目標にしていることが背景だ。また新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)を契機に、石油需要の縮小や再生エネルギーへの燃料シフトが急速に進んでいることなども影響している。 ブコム製油所はシェルグループ保有の石油精製設備としては最大級の施設。シェル・シンガポールは製油所能力の削減計画に沿い、今後製油所の人員削減を行う。まずは2023年末をめどに現在の1,300人の職員を800人に縮小するという。ロイヤル・ダッチ・シェルはすでに、2022年末までに9,000人の世界的規模での人員削減計画を発表している。この削減は総従業員の10%超にあたる。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.