シンガポール=マレーシアから電力輸入を計画、早ければ年内開始
シンガポール政府は昨年10月、電力(グリーンエネルギー)を近い将来に輸入する計画であると発表した。再生可能エネルギーにより産出された電力比率を高めることが目的。アジアの電力網(パワーグリッド)を利用し、隣国マレーシアからグリーンエネルギーを輸入するという。海底ケーブルで送電される見通し。試験期間を2年間とし、この間に100メガワットのグリーンエネルギーを輸入する予定だ。この発電量はシンガポールの電力消費(ピーク時)の約1.5%に相当する。2021年3月末までに業者選定のプロセスを明らかにし、早ければ2021年末に輸入を開始する。 シンガポールの発電は現在、約95%が輸入天然ガス(液化天然ガスを含む)を燃料とする火力発電により賄われている。世界的規模で取り組みが進む2050年以降の二酸化炭素排出量ゼロの目標達成に向けて、シンガポール政府は再生可能エネルギーを利用した発電の拡大に力を入れている。特に太陽光を利用した発電に期待しており、太陽光発電能力を2030年までに少なくとも2ギガワット(需要ピーク時)に増やす計画。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.