インドネシア=バイオディーゼル30の普及進む
インドネシアでバイオディーゼルの普及が順調だ。同国では国内の陸上輸送用ディーゼル燃料はバイオ基材を混ぜることが義務付けられており、現在の混合比率は30%(B30)となっている。新型コロナウイルス禍の影響による燃料需要の後退で、当初計画していた2021年中の混合比率40%(B40)への移行は事実上見送られた格好だが、B30の拡販は勢いがあるという。 国営石油ガス会社プルタミナはこのほど、B30を扱う国内給油所が5,518カ所まで増えたと発表した。また同社によるバイオディーゼル出荷は2020年が1,330万kl、今年1~5月は530万klとなったという。同社はバイオディーゼルをさらに普及させるために、バイオリファイナリーの充実や川下のインフラ施設拡充を進める予定。その例として、同国東部に建設中の燃料ターミナルの完工を急ぐと述べ、デュマイ、チラチャップ、プラジュ各製油所で水素化精製再生ディーゼル燃料(HVO Green Fuel、D100)などのグリーンディーゼルの生産を将来的に可能にするために、装置の改良を推進するという。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.