中国国家糧食物資備蓄局は9月24日、国家原油備蓄の放出にあたり、第1回の入札を実施した。落札者はペトロチャイナ系の大連石化と恒力石化。
関係者によると、今回落札された原油は約738万バレルで、油種はカタール・マリン、フォーティーズ、オマーン、マーバン、アッパーザクムなどが含まれる。これらの原油は遼寧省大連市の貯蔵施設に備蓄されている。
同局は9月9日、国務院の承認を得て、原油備蓄を段階的に放出すると発表。また、放出にあたり初の入札を実施すると公表していた。製油所や化学工場を一体化した企業を主な対象として、原材料価格の上昇を抑制する狙いがある。今回の入札は国内需給の安定やエネルギー安全保障に役立つとされている。
2003年に石油備蓄基地を建設後、中国政府が原油備蓄を市場に放出するのは今回が初めてとなる。
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