リムの試算によると、中国の11月の軽油の消費量は1,595万トンと、前月比13.88%増加した。国内で大型の建設プロジェクトを急でいることに加え、11月11日のネット通販イベントの販促活動で物流が活況を呈した。このため軽油の需要が高まっている。
一方、同月の国内製油所の原油処理量が前月から上昇し、軽油の生産量も増加した。中国国家統計局によると、11月の生産量は前月比13.32%増の193万トンとなった。国内市場の供給を確保するため、製油所は軽油の出荷率を引き上げたようだ。
これに対し、中国税関によると、11月の軽油の純輸出量は前月比1.99%(1万トン)減で、大きく変動しなかった。
12月は低温や雨雪の日が多くなり、中国では軽油の不需要期に移行している。また、政府から石油各社への輸出割当量の余剰が十分であるため、輸出量は上昇する見通しだ。
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