フィリピン政府はこのほど、最大で4兆立法フィートの新たな天然ガス埋蔵量の確保を狙い、今後20年間で5,020億フィリピンペソ(約98億米ドル)投資すると発表した。同国マランパヤ天然ガス田が2027年に枯渇するとの見通しを基に、これに替わる天然ガス資源を探索する。
マランパヤ天然ガス田は2001年に生産を開始。約3.4兆立方フィートの埋蔵量と推定されていた。現在、マランパヤ天然ガス田の出荷はフィリピンの需要の5分の1に相当するといわれている。同ガス田は政府が国営PNOCを通じ株式全体の10%を保有している。ガス田の運営は国内の超有力実業家デニス・ウイ氏が経営するウデンナグループが担っている。ウデンナグループは、マランパヤ天然ガス田は2027年を超えても十分商業生産を継続できると公表している。
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