シンガポールが6月から電力の輸入を開始した。同国の大手複合企業ケッペル・コーポレーションが、ラオス電力公社(EDL)との2年間の売買契約に基づいて輸入する。政府間合意であるラオス・タイ・マレーシア・シンガポール電力統合プロジェクト(LTMS-PIP)に沿ったもので、ラオスの水力発電所由来の電力をタイ、マレーシアを経由してシンガポールが購入する。
タイは同国発電公社EGAT、マレーシアは国営電力テナガ・ナショナル(TNB)の送電網を利用する。電力供給は最大100メガワットと伝えられている。2020年のデータをベースにすると、シンガポールのピーク時の電力消費の1.5%または公共住宅約14万戸の年間消費量に相当するという。シンガポール政府は2035年までに、低炭素電力を最大4ギガワット(シンガポールの年間の電力供給の約30%)輸入すること目標にしている。
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