インド政府は7月、国内の圧縮天然ガスの充てん所(以下、CNGスタンド)を今後2年で8,000カ所に拡大すると発表した。CNGスタンドは天然ガスをコンプレッサーで圧縮したうえで貯蔵し、自動車に燃料として供給する。
インドのCNGスタンド数は2014年に900カ所だったが、現在は約4,500カ所に増えている。これをさらに2年間で8,000に拡充する。必要となる費用は40億ルピー(約5,000万米ドル)と見積もられている。CNGスタンドの増設事業は主に国営ガス会社(GAIL)と同社傘下の都市ガス販売(CGD)9社が担っているという。
インド国内のガスパイプラインの総延長は現在2万1,715キロメートルとされ、ほぼ全国を網羅している。政府は2030年までに3万3,500キロメートルに拡張する方針。ガスパイプラインへの接続数は2014年の240万件から現在950万件に増えている。インドは環境対策としてCNGと液化天然ガス(LNG)を燃料とする陸上輸送車の普及に力を入れている。
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