中国=トルエンの輸出が増加
中国でここ数年、新規製油所が次々に立ち上がったことで、トルエンの生産量が増えており、中国は従来の輸入国から輸出国に転じつつある。
2022年は原油市況が高値圏で推移しているほか、米国経済が回復基調にあり、ガソリン需要が堅調となっていた。これを受けガソリン添加剤向けのトルエン需要が旺盛となり、アジアから米国向けのアービトラージが開いた状態が続いた。韓国、シンガポールなど大量のアジア品が米国向けに販売され、品薄となったこれらの国を含むアジア各地に中国品が輸出されている。
このほか東南アジア、インドなどアジアの溶剤用途のトルエン需要も堅調に推移した。一方、アジア域内ではナフサクラッカーが採算悪化を背景に低稼働を維持。芳香族の生産量が減り、トルエン供給に引き締まり感がある。これを受け中国産トルエンがこれら地域向けに輸出する動きが活発となった。年末から年始にかけて中国国内でいくつか新規製油所が稼働開始する予定となっており、今後、中国産のトルエンの輸出が増える傾向にある。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.



