中国=パラキシレン相場が上げ基調
中国のパラキシレン(PX)相場は上げ基調となっている。米国のシリコンバレー銀行(SVB)の破産や原油市況の下落にもかかわらず、中国で複数のPX設備が定修入りまたは稼働停止していることを受け、供給にタイト感が強まっているためだ。また、北半球のドライブシーズンを前にガソリン添加剤向けの需要が強まっており、中国外の芳香族設備の稼働率が高くないため、アジア域内ではPX供給に引き締まり感がある。一方、誘導品であるPTA相場が堅調に推移しており、PXに対する買い気が強まったことも上げ要因となった。
中国国内のPX稼働状況は以下のとおり。
能力/万トン |
稼動状況 |
|
中化弘潤(Zhonghuahongrun) |
60 |
2022年9月から停止 |
海南煉化2期(Hainan Refining and Chemical No.2) |
100 |
2022年10月か停止 |
福海創(Fuhaichuang) |
80 |
2022年6月末から停止 |
恵州煉化(Huizhou Refining and Chemical) |
94 |
3月15日から50日定修 |
遼陽石化(Liaoyang PC) |
75 |
4月中旬から45日 |
威聯化学(Weilian Chemical) |
200 |
4月初めから定修予定 |
烏魯木斉石化(Wulumuqi PC) |
100 |
4月中旬から70日間定修 |
洛阳石化(Luoyang PC) |
22.5 |
5月から定修 |
金陵石化(Jinling PC) |
60 |
3月末から30日間定修 |
広州石化(Guangdong PC) |
260 |
60%稼働 |
青島丽东(Qingdao lidong) |
100 |
56%稼動 |