フィンランドの再生可能燃料大手ネステは5月、シンガポールにある同社バイオリファイナリーの増強工事を終えた。西部トゥアス地区に位置するリファイナリーは、年間生産能力が260万トンに倍増した。投資額は16億ユーロ(約2,477億円)と伝えられている。持続可能な航空燃料(sustainable aviation fuel=SAF)の生産は年間で最大100万トンに拡大する見通し。
SAFとはバイオマス素材や廃棄物を原料とするジェット燃料のこと。ネステの場合、SAFをジェット燃料と混合した製品(Neste MY Sustainable AviationFuel)をチャンギ空港に送油し、一部航空会社に供している。この製品を使うと、通常のジェット燃料に比べ二酸化炭素(CO2)排出量を80%抑えられるという。
ネステは2026年中に世界的規模での再生燃料の生産能力を年間ベース680万トンまで拡大することを計画している。
|