インドネシア国営石油プルタミナは、7月からエタノールを5%混合したガソリン「プルタマックス・グリーン95、Pertamax Green 95」の販売を開始した。同社のガソリンは消費が最も多い主力製品が90RONで、95RONはプレミアム製品の扱いとなっている。
「プルタマックス・グリーン95」は、95RONガソリンに廃糖蜜(sugar molasses)から作られたバイオエタノールを5%混合。首都ジャカルタと東ジャワ州の州都スラバヤの2都市限定、15カ所のガソリンスタンドで販売を開始した。
インドネシアの陸上輸送用の燃料では、バイオディーゼルはすでにバイオ基材を35%混合することを政府が義務づけている。これに比べるとガソリンのバイオ基混合比率5%は低い。ガソリン向けエタノール生産がいまだに限定的となっていることが背景にあると伝えられている。政府はガソリンのバイオ基材混合比率を2031年までに15%に引き上げることを目標にしている。
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