シンガポール=発電用ガス燃料の購入会社設立を計画
シンガポールのガン・キム・ヨン貿易産業相は10月23日、シンガポール国際エネルギー・ウィーク(SIEW)の基調演説で、同国発電用の天然ガス(液化天然ガスを含む)燃料の購入窓口を一元化する計画であることを明らかにした。早ければ2024年にも調達を行う法人(GASCO、仮称)を設立する。 シンガポールの発電燃料は約95%が天然ガスとなっている。これまでは、発電各社が独自に天然ガスを購入していた。世界のエネルギー価格が地政学的リスクの高まりなどを背景に乱高下する場面が見られることを受け、国家安全保障の観点から長期的視野に立った天然ガスの安定調達を強化することを狙う。このために、産地の多角化や長期契約による購入数量の拡大を進めるという。 市場関係者によると、シンガポールで備蓄基地などを操業しているSLNG向けの天然ガスを購入している政府系投資会社の子会社は今回のGASCOに関与しない可能性が高いという。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.