中国=プロピレン市場動向
中国国内のプロピレン市場では、原料となるナフサおよびプロパンなどの価格が高値を維持しており、石化メーカーの採算が悪化している。こうした状況下、複数のプロピレン設備が減産または稼働を停止している。
華東地域では、一部定修入りしているJiaxingにあるプロパン脱水素(PDH)設備について、再開時期が不明となっているほか、TaixingにあるPDH設備1基も近く定修入りを予定している。このため、プロピレン供給にタイト感がある。
需要面では、ブチルアルコールを除き、ポリプロピレン(パウダーグレード)などほとんどの誘導品で採算が悪化している。このため11月に入り、一部のアクリル酸設備で稼働率を引き下げる動きが見られるなど、プロピレンの需要が後退している。引き続き需給に引き締まり感は見られない。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.