スリランカ政府はこのほど、同国南部にあるハンバントタ港の南地区に製油所を建設すると発表した。同港は、西部のコロンボ港、東部のトリンコマリー港に続き同国で3番目に大きい国際港湾となっている。建設を担うのは中国石油化工(SINOPEC)で、スリランカ政府が実施した入札で落札した。この入札では当初、エネルギー・トレーダー最大手のビトールも有力な落札候補に挙げられていた。
政府は現時点で、精製能力、建設予算など新製油所の具体的な情報を公表していない。SINOPECは今年8月時点で、燃料供給先が100カ所を超えるなど、スリランカで3番目に大きい燃料販売業者となり事業を拡大している。今回の製油所の建設事業は、4年前にシンガポール企業が事業者としてスリランカ政府と契約していた。しかし、建設は開始されず、契約は撤回されていたもようだ。
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