中国のメタノール市場は、イランから輸入した売り物が減っていることを受け、供給にタイト感がある。また、悪天候の影響で華東の寧波地域に到着したメタノールの荷卸しに影響が出ており、船舶の出発が遅れている。これを受け、3月着の数量は2月より減る見込みだ。
需要面では、3月以降、南京にある一部メタノール法オレフィン(MTO)設備が定修入りを予定している一方、稼働再開を予定しているMTO設備もある。また、春の需要期に伴い誘導品の需要が回復しつつある。加えて国産メタノールの在庫消化が進んでおり、国内メーカーの売り意欲が後退している。こうした状況下、相場は堅調に推移している。