英石油メジャーのシェルがマレーシアのガソリンスタンド事業の売却に動いているもよう。マレーシアの地元大手メディアが市場関係者からの話として伝えた。有力な交渉先はサウジアラビア国営アラムコと見られている。早ければ年内にも交渉の具体的進展が見られる公算が大きいという。売却額は10億米ドルほどになるとの観測もある。

　シェルはマレーシアに950カ所のスタンド持ち、同国国営ペトロナスのガソリンスタンド数に次ぐ規模。シェルは最近、シンガポールにある同社石油精製・石油化学コンプレックスを売却しており、事業の最適化を進めている。シンガポールのコンプレックスはインドネシアの大手石化チャンドラアスリとエネルギートレーダー・グレンコアの合弁会社であるCAPGCが購入した。