マレーシア政府はこのほど、首都クアラルンプールがあるマレー半島を対象にディーゼル油の補助金を廃止した。6月10日のディーゼル油販価は、マレー半島で1リットル当たり3.35リンギット(米71セント)と、これまでの2.15リンギットから引き上げられた。政府は今後、市場連動方式で販価を毎週見直し公表する。一方、東部のサバ州とサラワク州の販価は補助金制度が継続され1リットル当たり2.15リンギットに維持された。マレーシア政府は赤字財政の立て直しに力を入れており、昨年時点で年間ベース約145億リンギットまで膨らんだディーゼル油補助金支出を削減する計画。今回の制度改革により年間40億リンギットの支出削減が可能となると期待している。
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