シンガポールでこのほど大規模の浮体式太陽光発電施設の建設が決まった。発電容量はピーク時に141メガワット(MW)と、島内の太陽光発電として最大規模の施設となる。同国北部のクランジ貯水場に建設される。同国の浮体式太陽光発電施設は1カ所(60MW)が操業しており、さらに2カ所(44MW、100MW)の建設も始まっている。
クランジ施設の建設は早ければ2025年に始まり、2027~2028年の稼働開始を予定している。シンガポールの太陽光発電量は浮体式設備以外も含めると現時点で1.2GWとなっている。クランジ施設の操業が予定どおり開始すると、同国の太陽光由来の発電量は2030年までに政府のターゲットである2GWが達成可能となるという。2GWの発電能力は約35万世帯の電力消費を賄うことができると見られている。
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