国家能源集団傘下の国電電力は、2024年上半期の報告書において、純利益が前年比2.27倍の67億1,600万元となり、過去最高を記録したと発表した。

　中国国内の電力消費量の増加、水力発電の堅調さ、新エネルギー施設の建設を受け、同社の発電能力が増加した。24年上半期の発電量は2,137億5,000万kW。このうち2,029億6,900万kWを送電網に供給した。発電量、送電量はそれぞれ前年同期比3.19%と同3.34%増加となった。同期の暖房供給量は1億1,200万ギガジュールに達し、前年比11.54%増加した。

　同期の発電時間は2,023時間で、前年比91時間減少した。市場で取引された電力は系統連系電力の92.31%を占め、前年同期比0.19ポイント低下。上半期の系統連系電力の平均価格は439.21元/kWhで、前年同期比3.64%下落した。これらの影響から、同社の営業利益は前年同期比でわずかに減少した。上半期の営業利益総額は858.28億元で、前年同期比3.22%減少したという。

　新エネルギー設備の建設も増加しており、同社は期間中、風力発電23万kW、太陽光発電1.54kWを含む177万kWの新エネルギー設備を新たに建設した。