仏エネルギー大手トタルエナジーズ子会社トタルエナジーズ・マリン・フュエルズはシンガポールで、100%廃食油由来の舶用バイオ燃料(UCOMEベースB100、以下UCOME)を供給した。トタルエナジーズは世界的規模でバイオ燃料の船舶向け供給を行っているものの、従来は低硫黄重油(VLSFO)にUCOMEベースのバイオ燃料を最大30%混合したものが多く、B100の燃料補給は初めてとなる。今回のUCOME・B100は、5日に700トンが現代グロービス所有の自動車船「グロービスコスモス」に補給されたという。UCOME・B100は通常の舶用燃料に比べ、燃料の製造から実際の使用までの全体の過程を考慮すると、温室効果ガス排出量を80~90%削減できるといわれている。
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