インド政府は、陸上輸送車の燃料に使用される石油製品(以下、陸上燃料)へのエタノール混合を一段と促進する。陸上燃料全体に占めるエタノール混合燃料の比率を2025年までに20%に引き上げる計画。比率は2014年には1.53%にとどまっていたが、2024年は15%に拡大する見通し。20%達成は当初、2030年をめどにしていたが、予想以上の普及で5年繰り上げることを決めた。
エタノールは、原油や天然ガスに含まれるエチレンを原料として化学合成されたものや、植物由来の原料を発酵させて製造したものがある。脱炭素化に取り組むインド政府は、エタノールの混合拡大により化石燃料の使用を減らすことで二酸化炭素の排出削減を進める。さらに、国産エタノールの消費を増やし、化石燃料の輸入を低減することにより国家財政の健全化も可能になるとみている。
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