中国=湖北省の炭素市場の累計取引額が100億元超に
湖北省国有資産監督管理委員会(湖北省SASAC)によると、湖北省の炭素市場での炭素取引量が計4億9,000万トンに達し、開設以来の累計取引額が100億元を超えた。国内7カ所の炭素試験市場のうち、100億元を超えたのは初めてという。 二酸化炭素(CO2)排出権を商品として利用する炭素取引は、企業の排出削減を効率的に進めるために世界的に認められた市場ベースのメカニズムだ。排出削減企業は余剰のCO2割当量を販売し、排出基準を超えた企業は割当量を購入する必要がある。2011年、北京、天津、上海、重慶、湖北を含む7カ所が炭素排出権取引の試験市場となった。2014年に湖北炭素市場が正式に取引を開始しており、取引量とその規模は国内1位を保っている。 一部のデータによると、湖北炭素市場には448の企業が参加しており、年間の温室効果ガス排出量はCO2換算で1万3,000トンのようだ。2023年には、排出規制を実施している企業の45%が総炭素排出量の削減を達成した。これにより、湖北省で国家炭素排出権登録決済システムが確立された。中国の炭素市場は年間51億トンのCO2排出量を扱っており、温室効果ガス排出量を扱う世界最大の炭素市場だ。湖北省は炭素市場メカニズムの推進により、年間平均6%の経済成長と年間平均3%のエネルギー消費成長率となっている。 |
北京 : 馬 東偉 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.