中国=ポリエステル原料市場動向
中国国内のポリエステルの原料市場では、パラキシレン(PX)相場が引き続き堅調に推移している。一部の高純度テレフタル酸(PTA)の生産設備に稼働率を引き上げる動きが見られ、原料となるPXに対する買い気が強まっているためだ。ただ、PX設備の稼働率も上昇し供給が増えているため、相場は大幅には上昇しないと見られている。
PTA相場は、中国政府による経済刺激策および原油市況が堅調に推移していることなどが支えとなっている。しかし、誘導品の需要に強さが見られず、相場は膠着状態となっている。
エチレングリコール(EG)市場では、輸入品の到着が多く、港の在庫が積み上がりつつある。加えてこれまで定修中だった一部のEG生産設備が再開しており、供給に潤沢感が強まっている。一方、1月末の中国正月を前に需要家が買いを控えている。このため相場は上伸力を欠いている。
上海 : 石油化学チーム 金 雪梅 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.