インドネシアは陸上輸送燃料としてのバイオディーゼル「B40」使用の義務化を2月に延期した。同国エネルギー・鉱物資源省のユリオト副大臣が3日に発表した。当初は1月からの導入を予定していた。B40はディーゼル油(60%)に、パーム油を原料に製造したバイオ燃料(40%)を混合するもの。現在はB35が普及している。B40義務化の延期は生産体制が十分整っていないことが背景とみられるが、生産技術面での問題や原料となるパーム油が不足しているとの声も市場関係者から伝えられている。同国政府は最近になって、国産パーム油の国内向け供給を優先する措置を相次いで施行している。12月は原油パーム油(CPO)の輸出税を7.5%から10%に引き上げた。さらに、1月は廃食油およびパーム油残渣の輸出の新規申請分に対する許可を停止したとの情報も流れている。
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