マレーシアのパーム油廃棄物リサイクル企業のGamaluxはこのほど、早ければ2025年4~6月期にも、再生可能エネルギー燃料の生産施設が完工すると発表した。この施設はセランゴール州のプラウ・インダ島にあり、持続可能な航空燃料(SAF)や水素化植物油(HVO、 Hydrotreated Vegetable Oil)などの燃料を年間で最大9万トン生産できる能力を持つという。SAFはバイオマスや廃食油など原料とする。HVOは植物油や廃食油を水素化処理して製造し、軽油と類似する性質を持つ。いずれも化石燃料から作られるものに比べ二酸化炭素の排出を抑制できると考えられている。
マレーシア政府は2027年からSAFを1%混合したジェット燃料の使用を義務付け、2050年までに混合比率を47%まで引き上げることを計画している。また同国のSAF生産施設は2027~2028年に複数が立ち上がる予定で、その生産能力は年産35万~65万トンと見込まれている。
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