中国国家エネルギー局が、「中国水素エネルギー発展報告書(2025年)」を発表した。同国の昨年の水素エネルギー産業が達成した成果について、生産・供給、応用シナリオ、国際協力、標準化システム、技術革新の面から紹介。2025年の水素エネルギー産業の展望も示している。

　報告書によると、2024年末時点で中国の水素生産能力は年間5,000万トンを超え、前年比約1.6%増加した。電気分解を利用した再生可能な水素生産プロジェクトを600件以上建設する計画で、すでに90件以上が完成。生産能力は約12万5,000トン/年に達しており、世界の完成済みプロジェクトの51%を占める。2024年だけで35件の新規プロジェクトが完成。生産能力は約4万8000トン/年となり、前年比62%増加した。世界の新規完成分の63%を占める。

　中国の再生可能な水素生産能力は年々増加しており、グリーン水素開発は大規模な発展段階に入った。世界の再生可能な水素産業をリードする立場になりつつある。