タイの大手エネルギー企業バンチャックは4月下旬、新設した持続可能な航空燃料(SAF)の工場で開所式を行った。新工場はバンコク郊外のスワンナプーム国際空港の東方30㎞に位置するバンチャックのプラカノーン製油所内に建設。廃食油などの原材調達から生産や物流までの全工程で国際的な認証プログラム(国際持続可能性と炭素認証、ISCC)の要件を満たすニートSAF工場としてはタイで初めとなる。生産能力は日量最大100万リットルで、これまでに生産品の約6割を長期契約として販売したもよう。SAFは廃棄物や再生エネルギーを原料として製造する航空燃料で二酸化炭素の削減が期待できる。式典には国賓としてマハ・チャクリ・シリントーン王女が参加した。
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