中国石油化工(シノペック)は21日、2025年上期(1~6月)の決算を発表した。売上高は1兆4,090億5,200万元となり、前年同期比10.6%減となった。親会社株主に帰属する純利益は214億8,300万元となり、同39.8%減だった。非経常損益を控除した上で親会社株主に帰属する純利益は212億1,500万元となり、同40.4%減。営業利益は334億2,300万元で、同34.5%減となった。営業利益の減少は、国際的に原油価格が不安定で下落傾向だったことや、国内のガソリンおよび軽油需要の減少、石油化学製品の利益率低迷に起因するという。
同社は下期の見通しとして、中国経済の回復が続くとの見方を示した。天然ガスおよび石油化学製品の国内需要は引き続き増加する一方、石油製品需要は引き続き代替エネルギーの影響を受ける。地政学、世界の需給、在庫変動の影響を考慮すると、国際的には原油価格はより大きな不確実性に直面することが予想される。
同社は、業務効率化、技術革新、モデルチェンジ、アップグレード、経営改革に注力し、あらゆる分野で高品質な発展を目指すとしている。
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