インドネシア原子力規制庁(BAPETEN)は8月、同国PT Thorcon Power Indonesia((PT
TPI)に対し、原子力発電所の建設に関する実地調査を行うことを承認した。同国で初となる原子力発電所の建設が現実化しつつある。PTTPIはシンガポールのThorcon Internationalの子会社。同シンガポール社は米国の原子力発電開発企業であるThorconの関連会社となっている。
PTTPIの計画によると、首都ジャカルタから北へ700km離れたバンカ・ブリトゥン州のバンカ島沖合ケラサ島に、500MW規模のトリウム発電所を建設する。2月に建設計画をBAPETENに提出した。インドネシア政府は5月、電源構成のロードマップに原子力発電を織り込むことを決め、2040年までに原発発電容量を10GWにすることを目標に掲げた。その後、国営電力会社PLN(Perusahaan Listrik Negara)は電力供給事業計画(RUPTL、2025-2034年)に原子力発電所の建設を追加、2040年までに原発の発電能力を最大7GWにする草案を発表した。
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